Homma Museum of Art芸術・自然・歴史の融合/公益財団法人 本間美術館
企画展のみどころ
ランプのある静物(A)1929年(20歳)個人蔵
- 主催/公益財団法人 本間美術館
共催/山形県・(公財)山形県生涯学習文化財団後援/酒田市・酒田市教育委員会
◎会 期
・開館時間/午前9時〜午後4時30分(入館は午後4時まで)
・休館日/火・水曜日
・入館料/一般900円(810円)学生400円(350円)小・中学生以下は無料
※()内は20名以上の団体料金になります。
※上記入館料で国指定名勝「本間氏別邸庭園(鶴舞園)」「清遠閣」もご覧いただけます。
◎会 場
公益財団法人
本間美術館・美術展覧会場
【館長によるギャラリートーク】
2月5日(日)午後2時~(60分程度)
小野幸吉は、明治42年(1909)酒田に生まれました。幼少より病弱でしたが、16歳の頃から絵に熱中し酒田中学(現酒田東高校)を中退して上京。そこで太平洋画会研究所や川端画学校、一九三〇年協会研究所などで本格的に絵を学びます。小野の作品は、一九三〇年協会展(独立展の前身)、槐樹社展、国際美術展、第26回二科展にそれぞれ入選し、20歳頃にはすでに高い評価を受けていました。
画家として順調に階段を昇り始めた小野でしたが、絵を描きたいという気持ちとは裏腹に辛い病との闘いの日々でした。昭和4年(1929)には病状が悪化し、翌昭和5年(1930)に20歳10ヶ月でこの世を去ります。本格的に制作に取り組んだ17歳から20歳までの4年間という短い期間で、その命を削りながらも50点以上の作品を描き遺しました。
本展では、当館で所蔵・保管している小野幸吉作品を一堂に展示します。病状が悪化しながらも描ききった代表作「ランプのある静物(A)」をはじめ、持病であった鼻血を嫌い、自身の鼻を塗りつぶして描いた「ガウンを着た自画像」や身近な風景など、どれも若き激情の画家の等身大の姿が映し出されているようです。鋭い感性から生み出される、痛いほど鮮烈な美をご覧ください。
◎主な展示作品
- ガウンを着た自画像 1929年(20歳) 個人蔵
- ダリア 1927年(18歳) 館蔵
- チューリップ 1926年(17歳) 個人蔵
- H農場 1924年(15歳)酒田東高等学校蔵 個人蔵
- ハブの港 1929年(20歳) 個人蔵
- 裸婦 1928年(19歳)個人蔵
- 駅頭 1929年(20歳)個人蔵