Homma Museum of Art芸術・自然・歴史の融合/公益財団法人 本間美術館
企画展のみどころ
◉7月1日[日] ◉午後2時より(45分程度)
戦乱の時代、主従関係を結び、自己の家や土地を守るために命がけで戦った武士。彼らが身につけていた甲冑や刀剣、刀装具などの装いには、彼らの美意識や祈りを感じられるものがあります。また、武士のなかには、絵画や茶の湯をたしなみとし、刀を筆に持ちかえて画家として活躍したり、茶道具を蒐集する者もいました。天下泰平の世となった江戸時代には、武士たちによって趣味・娯楽としての釣り文化が成立し、庄内藩では心身の鍛錬の手段として奨励され、多くの魚拓がつくられています。
本展では、昨年里帰りした名刀《太刀 銘月山作》(酒田市指定文化財)をはじめとする武士の装いとたしなみとともに、武士が描かれた絵巻や屏風をご紹介し、武士の実像に迫りたいと思います。
《紫裾濃腹巻》
酒井忠発所用 江戸時代後期致道博物館蔵
日本最古の魚拓といわれております。
- 《於錦糸堀御獲鮒之図》 天保10年(1839) 鶴岡市郷土資料館蔵
- 《鯛鱸摺形巻》 (部分)氏家直綱 本間美術館蔵
- 《後三年合戦絵詞模本》(部分) 江戸時代中期 本間美術館蔵
- 《源平合戦図屏風》(左隻) 江戸時代 大石田町立歴史民俗資料館蔵
- 《武田晴信感状 小平杢允宛》天文24年(1555)7月19日 本間美術館蔵
- 《面壁達磨図》海北友松筆 桃山時代 個人蔵山形県指定文化財
- 《太刀 銘 月山作》室町時代初期 本間美術館蔵酒田市指定文化財
《黒塗軍配団扇》伝上杉謙信所用
室町時代末期~桃山時代本間美術館蔵
- 《錆色六枚張突盃型兜》
伝池田盛周所用
酒田市立資料館保管 酒田市指定文化財 - 《鬼の茶湯図縁頭 銘昆寛(花押)》岩本昆寛作
江戸時代中期 本間美術館蔵 - 《鼠に掛軸・団扇図縁頭 銘安親》土屋安親作
江戸時代中期〜後期 本間美術館蔵
- 《雨龍図鐔 銘 在哉》 渡部在哉作
江戸時代前期〜中期 本間美術館蔵 - 桐唐獅子図鐔 銘 安親図・一琴(花押)
江戸時代後期 本間美術館蔵 - 《唐物青貝布袋香合》
中国・明時代(16世紀) 本間美術館蔵