Homma Museum of Art芸術・自然・歴史の融合/公益財団法人 本間美術館
企画展のみどころ
【企画展】堀内規次パステル画
- 会期/2024年1月13日(土)~2月19日(月)
- 本間美術館・美術展示会場
- 主催/公益財団法人 本間美術館
- 共催/山形県・(公財)山形県生涯学習文化財団
- 後援/酒田市・酒田市教育委員会
- 開館時間/午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
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- 入館料/一般/1,100円(990円)
- 高・大学生/500円(450円)
- 小・中学生/無料
- ※( )内は15名以上の団体入館料
- 上記入館料で国指定名勝「本間氏別邸庭園(鶴舞園)」「清遠閣」もご覧いただけます。
- 休館日/火・水曜日
館長によるギャラリートーク
◉日時/2024年2月4日(日)午前11時より
- 会場/美術展覧会場
- 料金/無料 ※要入館券、自由参加
堀内規次の絵
堀内規次は文学にも音楽にも詳しく、そういう造詣は当然絵画の仕事にもあらわれているが、しかし絵は絵としての「沈黙の言葉」を語るのであって、
この画家の場合、その言葉は何よりもまず鮮烈で高雅な色彩によって語られる。
それによって樹木や花や人物が、日常の親しい存在でありながら同時に深い精神的な輝きを帯びてあらわれでるのだ。
この輝きこそ文学や音楽にも共通するポエジーの故郷であろう。
矢内原伊作(哲学者・美術評論家)
※「堀内規次自選展」より1985年9月29日
赤帽子の少女 パステル
- 婦人 パステル
- 二人 パステル
- カフェにて パステル
牛 リトグラフ
- 信州の山 パステル
- 梅林 パステル
- 大欅(山形・東根) 油彩
- 武蔵野の欅 パステル
カタクリ パステル
余分なものを削ぎ落とし、絵画の造形性を追求することによって、自然と人間の確かな存在を表現する。
「堀内規次パステル画」は、本間美術館では三度目の堀内氏の展覧会になります。
堀内氏は当地出身の仏文学者・齋藤磯雄氏の友人であり、齋藤氏の薦めにより、1985年に「堀内規次自選展」、没後の2017年に「野田弘志と堀内規次」を開催しています。当館以前に酒田で二度個展を開催するなど、酒田とゆかりのある画家です。
堀内規次氏は1921年東京生まれ。東京美術学校油絵科に進むが、1940年に中退。その後は美術文化展に出品、受賞し1945年に美術文化協会会員に推挙されますが、1947年に退会。そして、1960年の退会まで自由美術家協会会員となります。1953~55年に渡欧。帰国後は朝日選抜秀作展、毎日現代美術展、毎日国際美術展に招待出品されています。1960年に梅田画廊で個展を開催、以後二年に一度の開催を続けます。さらに、同年、美術グループ土時代の結成に参加。メンバーには森芳雄、浜田知明、齋藤眞成等がいます。具象によって結ばれたグループでした。1973年と1983年に三人展(堀内規次、斎藤真成、中西勝)を開催していますが、1970年以降は個展での発表が主になります。1992年に没。
堀内規次氏は時流とは無縁な画家です。余分なものを削ぎ落とし、絵画の造形性を追求することによって、自然と人間の確かな存在を表現してきました。
今回はパステル画による展覧会です。厳しい中に優しさの籠る作品をご紹介いたします。