公益財団法人 本間美術館は、「公益」の精神を今に伝え、近世の古美術から現代美術、別荘「清遠閣」の緻密な木造建築の美、「鶴舞園」、さらには北前船の残した湊町酒田の歴史まで楽しめる芸術・自然・歴史の融合した別天地。

公益財団法人 本間美術館

Homma Museum of Art芸術・自然・歴史の融合/公益財団法人 本間美術館

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公益財団法人 本間美術館 [山形県 酒田市] > 新着情報

【次回展覧会】加藤丈策展

2024.10.30

次回展覧会加藤丈策展

本展覧会は、強靭な生命力を感じさせる農村に生きる女性の裸婦像を中心に描いた、酒田市出身の洋画家・加藤丈策 氏(1901~1998)の画業を紹介するものです。加藤氏は、関西美術院日曜部で絵画を学んだ後、帰郷して3年ほど農業に従事し,酒田西高校・酒田商工高校で美術を教えながら、創造美育協会で絵画制作に励みました。その作品は、『気まぐれ美術館』などの美術エッセイで知られる美術評論家・洲之内徹(1913~1987)にも高く評価されました。

近年ご寄贈いただい裸婦像などを中心にご紹介し、自己の表現を追求し制作に励んだ加藤氏の作品の数々をご覧ください。

◆関連イベント

(1)館長のギャラリートーク

日時:11月17日(日)午前11時より 

 (2)阿蘇孝子朗読「加藤丈策の弟・加藤千晴の詩をよむ」

日時:11月24日(日)午後1時30分より

(3)加藤丈策展に寄せて ~コーロプリモミニコンサート♪

日時12月1日(日)午前11時より

※場所は美術展覧会場、料金は無料・要入館券

 

2024.10.01

秋の芸術鑑賞イベント「ナイトミュージアム」開催のお知らせ

本間美術館では文化庁の支援による本間美術館文化観光拠点施設機能強化事業の一環で整備した、国指定名勝庭園「鶴舞園」のライトアップを10月5日(土)から11月16日(土)までの期間の毎週土曜日に実施し、秋の芸術鑑賞イベント「ナイトミュージアム」を開催します。

美術展覧会場では企画展「南画と写生画」(10月)・「加藤丈策展」(11月)、清遠閣会場では収蔵品展「日本と中国の陶磁器」がご覧いただけますので、日中とは違う夜の本間美術館をお楽しみください。皆様のご来館をお待ちしています。

 

  • 開  催    時  間/10月:午前9時~午後7時(入館は閉館30分前まで)

               11月:午前9時から午後630分(入館は閉館30分前まで)

  • ライトアップ/日没より(午後4時30分~午後5時頃に点灯)
  • 入   館   料/大人 1,100(990)/学生 500(450)/小中学生以下 無料

             ( )内は15名以上の団体料金 

館報第83号(10-12月号)発刊

2024.10.01

館報第83号(10-12月号)発刊

館報第83号が発刊されました。
当館の友の会会員の皆様には順次お届けいたします。
本号では、11月1日(金)からの展覧会「加藤丈策展」を中心に紹介していますので、ぜひご覧ください。
※館報は、酒田市内を中心に県内の関係施設に設置していただいております。
  

【次回展覧会】南画と写生画

2024.09.03

次回展覧会南画と写生画

江戸時代は太平の世が続き、安定した社会の中で経済が発達し、武家から庶民まで生活を楽しむことのできる時代でした。そして、芸術文化が盛んとなり、特に絵画は黄金時代と言われるほど、様々な流派が興り、多彩な才能ある画人が輩出し、それぞれ個性ある作品を遺しています。

本展では、実証主義精神が時代思潮となった十八世紀、江戸時代中期以降に画壇の二大潮流となった「南画」と「写生画」を取り上げます。

「南画」は、中国の文人に憧れて、南宗画の様式を基本としながらも、北宗画や日本の様々な流派に西洋画も取り入れ、日本独自に発展した絵画です。

「写生画」は、円山応挙が日本絵画の伝統に、中国と西洋の写生技法を融合させて確立した新しい絵画です。品があり分かりやすい画風は皇室から庶民にまで支持され、画壇に大変革を与えます。応挙の「写生画」は現代から見ると普通に感じてしまいますが、当時は革新的なもので、現代の日本画の源流になります。

今回は画壇の二大潮流となった「南画」と「写生画」を代表する池大雅、円山応挙をはじめ系譜に連なる画人たちの作品も展示します。江戸絵画の楽しさを感じていただければ幸いです。

◆関連イベント「館長のギャラリートーク」

日 時:9月22日(日)・10月13日(日) 各回午前11時より

会 場:美術展覧会場

料 金:無料 ※要入館券、自由参加

 

【期間限定公開】松尾芭蕉の直筆《玉志亭唱和懐紙》

2024.07.28

【期間限定公開】松尾芭蕉の直筆《玉志亭唱和懐紙》

松尾芭蕉が酒田を訪れた729日~89日(旧暦の613日~25日、※途中象潟に滞在)の期間にあわせ、当館所蔵で芭蕉来訪時より酒田に唯一残された遺墨≪玉志亭唱和懐紙≫(山形県指定文化財)を清遠閣にて特別公開します。

この懐紙は、元禄2年(1689)、酒田の近江屋三郎兵衛(俳号・玉志)宅に招かれた折に、瓜のもてなしを受けて即興で読んだ句を染筆したものです。

   初真桑 四つにや断ン 輪に切ン  芭蕉

芭蕉の他、門人の曽良、酒田の町医者の伊東不玉、亭主の玉志の発句も揮毫され、当時の和やかな雰囲気が伝わってきます。

この機会にぜひご覧ください。