公益財団法人 本間美術館は、「公益」の精神を今に伝え、近世の古美術から現代美術、別荘「清遠閣」の緻密な木造建築の美、「鶴舞園」、さらには北前船の残した湊町酒田の歴史まで楽しめる芸術・自然・歴史の融合した別天地。

公益財団法人 本間美術館

Homma Museum of Art芸術・自然・歴史の融合/公益財団法人 本間美術館

information最新情報

information 最新情報

公益財団法人 本間美術館 [山形県 酒田市] > 新着情報 > 【次回展覧会】南画と写生画

【次回展覧会】南画と写生画

2024.09.03

次回展覧会南画と写生画

江戸時代は太平の世が続き、安定した社会の中で経済が発達し、武家から庶民まで生活を楽しむことのできる時代でした。そして、芸術文化が盛んとなり、特に絵画は黄金時代と言われるほど、様々な流派が興り、多彩な才能ある画人が輩出し、それぞれ個性ある作品を遺しています。

本展では、実証主義精神が時代思潮となった十八世紀、江戸時代中期以降に画壇の二大潮流となった「南画」と「写生画」を取り上げます。

「南画」は、中国の文人に憧れて、南宗画の様式を基本としながらも、北宗画や日本の様々な流派に西洋画も取り入れ、日本独自に発展した絵画です。

「写生画」は、円山応挙が日本絵画の伝統に、中国と西洋の写生技法を融合させて確立した新しい絵画です。品があり分かりやすい画風は皇室から庶民にまで支持され、画壇に大変革を与えます。応挙の「写生画」は現代から見ると普通に感じてしまいますが、当時は革新的なもので、現代の日本画の源流になります。

今回は画壇の二大潮流となった「南画」と「写生画」を代表する池大雅、円山応挙をはじめ系譜に連なる画人たちの作品も展示します。江戸絵画の楽しさを感じていただければ幸いです。

◆関連イベント「館長のギャラリートーク」

日 時:9月22日(日)・10月13日(日) 各回午前11時より

会 場:美術展覧会場

料 金:無料 ※要入館券、自由参加